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保育ノウハウ

【初めての人必見】0歳児担任が知っておきたいポイント

保育士として担任を持つことは大変なこともありますが、1年間の成長を間近で感じることができる為、保育士という仕事の達成感や幸福感を得ることができます。その中でも、0歳児は日々成長の連続で新しい発見が多く癒される方も多いポジションとなります。そこで今回は元認可保育園の園長経験がある私から0歳児の担任になったら知っておきたいポイントをご紹介します。

ポイント1:月齢別の発達と関わり方

保育園へ入園できる生後57日(生後2ヶ月)から2ヶ月ごとに区切り、月齢別に発達の目安と先生との関わり方を紹介していきます。

【生後2~3ヶ月の発達と関わり方】

【生後2ヶ月の発達】

・手足を活発に動かすようになる

・「アー」や「ウー」といったクーイングが盛んになり舌を使わず発声する

・追視をするようになる

・ものを見たり音を聞いて喜んだりする

【生後3ヶ月の発達】

・視力がおおよそ0.02~0.03となる

・子どもにより指しゃぶりがはじまる

・音のする方向に顔を向ける

・自分の手や体を見つめたり触ったりする

【生後2~3ヶ月の関わり方】

新生児期を過ぎた生後2ヶ月からは少しの時間であれば外出もできるようになります。

直射日光を避け、10分〜15分ほど外気浴を楽しむと良い刺激になるでしょう。

視力が成長するので、おもちゃや大人の顔を近づけてみることで追視もできるようになってきます。

クーイングに対して「アー」「クー」と真似をして返してあげましょう。自分の声に反応してくれたと感じていきます。

【生後4~5ヶ月の発達と関わり方】

【生後4ヶ月の発達】

・首がすわりはじめる

・腹ばいの状態から首を上げることができるようになる

・ガラガラなどの玩具を握ろうとする

・興味のあるものを見つめる

・あやすと声を出して笑う

【生後5ヶ月の発達】

・徐々に寝返りが打てるようになる

・徐々に寝ている時間よりも起きている時間が長くなってくる

・離乳食が始まる

・自らおもちゃに手を伸ばすようになる

・意味のない喃語「あー」などの子音と母音がまざったような発生からはじまります。

【生後4~5ヶ月の関わり方】

生後4ヶ月を過ぎると首が座り、うつ伏せになって遊ぶことができるようになるので、目線を合わせて遊んであげましょう。まだしばらくは安定せず、いきなりガクッと倒れてしまうことがあるので、うつ伏せで遊んでいるときは絶対に目を離さないようにしましょう。

この時期になると大人があやすと笑ってくれるようになります。喃語を繰り返してあげ、お返事をかえしてあげましょう。

【生後6~7ヶ月の発達と関わり方】

【生後6ヶ月の発達】

・1ヶ月に1cm程度身長が伸びる

・昼と夜の区別がでてくる

・寝返りが活発になってくる

・早い子どもの場合、歯が生えはじめる

・少しの間お座りができるようになる

・興味のあるものをつかもうとする

・手にしたものを口に入れようとする

【生後7ヶ月の発達】

・徐々に睡眠のリズムが整ってくる

・手の動きがより活発になる

・お座りができるようになる

・視力がおおよそ0.04~0.08となる

・ほしいものを見て声を出すようになる

・人見知りがはじまる

【生後6~7ヶ月の関わり方】

生後6ヵ月になるとほとんどの赤ちゃんが離乳食を開始します。

おいしいねなど声をかけながら離乳食を進めてあげましょう。

離乳食のあとは便の様子を観察し、異常がある場合は一旦停止しましょう。

体をひねって寝返りができるようになる子が増え、大人が支えることで座って遊べるようにもなります。寝返りを始めたころは、寝返った後に元に戻れなかったり腕が抜けなかったりして泣くことも多いので、必ず傍について見守るようにしましょう。

この時期にはいつもお世話をしてくれる人のことがわかるようになってきます。

【生後8~9ヶ月の発達】

【生後8ヶ月の発達】

・すりバイで移動できるようになり探索行動がはじまる

・小さなものがつかめるようになる

・感情を表現するようになる

・相手の表情を読み取れるようになる

【生後9ヶ月の発達】

・"つかみ食べ"が多くなる

・ハイハイや後追いが始まる

・手先がより発達してくる

・ほしいものを指差して意思表示するようになる

【生後8~9ヶ月の関わり方】

8ヶ月をすぎるとズリバイやハイハイで室内を自由に動き回れるようになるため、興味が持てる物を目線に配置してあげましょう。

この時期は手に取ったものの感触を確かめるために何でも口に入れてしまうので、誤飲や窒息事故には十分注意が必要です。

【生後10~12ヶ月の発達と関わり方】

【生後10ヶ月の発達】

・つかまり立ちや伝い歩きがはじまる子どももいる

・手を伸ばし自分でほしいものを持つようになる

・徐々に喃語がはっきりしはじめる

・簡単な言葉を理解できるようになる

【生後11ヶ月の発達】

・ハイハイの速度が速くなる

・つかまり立ちや伝い歩きが盛んになり行動範囲が広がる

・大人の言葉が少しずつ理解できるようになってくる

・物事と言葉と結びつけて記憶する

・模倣(まね)が始まる

【生後12ヶ月の発達】

・歩きはじめる子どもも出てくる

・最初の一語が出はじめる場合もある

・手先がより器用になってくる

・視力がおおよそ0.1以上となる

・より記憶力がよくなってくる

・模倣が盛んになる

【生後10~12ヶ月の関わり方】

10ヶ月を過ぎるとつかまり立ちをして、少しずつ、つたい歩きが楽しくなるので、転倒しないよう傍で見守りましょう。つたい歩きに慣れてきたら両手を繋いで一緒に歩いてみることで一人歩きへも繋がっていきます。室内でしっかり歩けるようになってから靴を履かせてあげましょう。

大人の動きをよく見ていて、バイバイ、パチパチなど動作の模倣を始めるのもこの時期です。

手遊びや歌などで模倣を促してあげましょう。

大切なのは一人ひとりの発達を理解し把握することです。

発達は個人差がありますので目安として覚えておきましょう。

ポイント2:0歳児の保育で大切にすること

発達と関わり方を知ったうえで以下のポイントを大切にし保育を提供しましょう。

月齢差を考慮し心地よく過ごせる環境をつくる

0歳児クラスには一日中寝ている子どもからハイハイで動き回る子ども、一人で歩くことができる子どもまでいます。

朝寝の有無や離乳食の回数などそれぞれの生活リズムも違うので、家庭と連携をとりながら安心して快適に過ごせる環境を整えなければなりません。

外遊びをする場合も、まだ歩けない子どもはベビーカーや散歩車などを利用するなど工夫が必要です。

保育士同士がうまく連携をとって、安全な環境で安心して過ごせるよう保育を行っていきましょう。

愛着関係を築くためのスキンシップ

0歳児は大人と十分に触れ合い、愛着関係を築くことが大切です。

例えば、忙しい中でもおむつ交換を流れ作業にせず「きれいになったね」「気持ちよかったね」など言葉がけをしながら一人の保育士が最初から最後まで行うことでゆったり関わる時間を作ることができます。

遊びではふれあい遊びを積極的に取り入れてスキンシップの機会を増やしていきましょう。

SIDSチェックや窒息など事故に注意する

0歳児は手よりも口の感覚のほうが優れているので、手に取ったものの感触を確かめるために何でも口に入れてしまいます。

おもちゃの消毒はこまめに行い、小さな部品など窒息に繋がるものが手の届くところにないか保育室の安全点検を入念にしましょう。

また何の予兆や既往歴もないまま乳幼児が死に至る、乳幼児突然死症候群(SIDS)にも注意が必要です。保育園では「あおむけに寝かせる」ことを必ず守り、お昼寝中も常に子どもの様子を注意深く観察しておくことが必要です。

出展:乳幼児突然死症候群(SIDS)について/厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/sids.html

ポイント3:保護者支援について

初めて出産・育児に携わる保護者の方も多いので、育児についてもわからないことも多いはず。そこで最後に、保護者支援についてのポイントを紹介します。

ご家庭の過ごし方を細かく聞いてみる

家庭と保育園での差がでないように入園前面談では「おうちでお子さまのことをなんと呼んでいらっしゃいますか」「ミルクを飲むときの癖などありますか」「好きなお歌はなんですか」など細かすぎるくらいヒアリングをすることができれば、保護者の方も安心してお任せできるはずです。

保育士としてのプロの視点で寄り添うこと

仕事に行き昼の様子を見ることができない保護者にとっては、お迎えの際に子どもがどんな様子で一日を過ごしたかはきっと知りたいはず。そのため「今日こんなことができるようになりましたよ」「お友だちとの関わりの中でとても安心した様子で過ごしていましたよ」など預かっている様子を細かく描写できるように説明しましょう。ただ1点、注意が必要なのは「歩いた」という事実は伏せて、「そろそろお家でも歩けるかもしれませんよ」に留めるのもプロとしての寄り添い形の1つになります。

以上が0歳児の担任になったら知っておきたいポイントの紹介でした。

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