保育士の転職活動で「採用したい」と思わせる志望動機のまとめ方
保育士の転職活動を成功させるためには、自身の能力や経験をアピールすることはもちろん、この職場で働きたいという熱意をしっかり伝えることが大切です。
先方の担当者に「採用したい」と思ってもらうために、志望動機をどうまとめればいいのでしょうか。重要なポイントや、印象ダウンにつながるNG例について解説していきます。
志望動機は選考を受ける先に合わせた内容にすること
大前提として押さえておきたいことは、志望動機は「今選考を受けている園で働きたい」という意欲や熱意を伝えるものであるということです。
例えば複数の保育園の選考を受ける場合、他の園のために用意した内容をそっくりそのまま使い回すのはおすすめしません。すべてゼロから作り直す必要はありませんが、応募先の保育理念や環境をふまえた内容にしましょう。
「きちんと調べてきているな」「ウチで働きたい理由がしっかりあるんだな」と思ってもらえれば、印象アップにつながります。Webサイトやパンフレット、あるいは職場見学など事前のリサーチで得た情報を活かして、志望動機の方向性を決めましょう。
ポジティブさが大事。後ろ向きな内容はいい換える
志望動機と転職理由は切り離せないもの。転職しようと思うに至る経緯を説明するとなると、前職に関するネガティブな内容が入ってしまいがちです。ネガティブな要素は一切NGとはいいませんが、採用の場においては前向きに伝えられたほうがベターです。
前の職場で不満だったポイントは、「今後の職場でこうしていきたい」「将来こうなりたい」といった改善後のビジョンにいい換える工夫をしましょう。
例えば「前職ではがんばっても給与が上がらなかった」なら、「評価制度がきちんと整備された環境で、キャリアアップをめざしていきたい」。やりがいを感じられなかったなら、「身につけたスキルを活かし、よりよい保育につなげていきたい」など。着眼点と表現の工夫により、印象は大きく変わります。
面接で、上記のような志望動機を挙げると、「前職でそれは実現できなかったのか?」と聞かれるかもしれません。そのときは「前の職場ではこういう問題があって、自分はこんな解決法を試したが、うまくいかず転職を考えるに至った」と簡潔に説明すればOKです。
事実は事実として、愚痴っぽい内容にならないようにしましょう。「解決のために自分なりに努力したものの、結果につながらなかった」という方向でまとめれば、マイナスな印象を与えずに伝えられます。
論点を絞り、自己PRとの一貫性を
履歴書に記載する志望動機は、おおよそ200文字から300文字程度が目安です。あれもこれもと詰め込むと、本当に伝えたいことがぼやけてしまううえに、「自分の中でやりたいことがはっきりしていないのか?」と思われてしまう可能性もあります。
まずは書き出しで、志望動機の要の部分を明快に書き、その後は説明にあてるのがおすすめです。面接の際にも、最初に結論を言ってから詳しく説明すると、印象に残りやすくなります。
志望動機と自己PRに関連性を持たせることができれば、より説得力が増すでしょう。志望動機に「スキルアップしたい」と書いたら、自己PRでは「向上心が強い、努力家」とすれば、人となりがイメージしやすくなります。
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執筆・監修について
【プロフィール】
木村 文哉。1985年大阪生まれ。新卒で美容業界に特化した採用・教育・集客・経営コンサルティング業を営む会社の営業職にて8年間従事。その後、2016年株式会社Kids Smile Projectへ転職(2020年3月(現)東証グロース市場への上場を経験)し採用責任者として4年間で延べ5,000名以上の面接を行い、1,500名の保育士採用と42園の新規開園を実現し待機児童問題の解決に尽力。また運営部責任者として評価制度・研修制度の構築も手掛け、離職率を前年比8ポイント低減。その後、新規事業の立ち上げ全般も手掛けるなど幅広い領域にて経験を経て、2022年6月株式会社H&C baseを創業し代表取締役を務める。(有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-314498)