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保育士採用のプロが伝授!内定をもらえる応募書類の書き方~履歴書編~

保育士が転職をする際も、他業種の転職時と同じように書類審査があります。用意するのは、履歴書と職務経歴書の2点です。

履歴書は学歴・職歴を記載して、これまでの人生を端的に表す書類。職務経歴書は保育士としての能力に直結する経験を見せる書類。どちらも欠かすことはできません。転職成功のためには、まずこの2つの書類で、忙しい採用担当の目に留まり、自分の魅力をアピールする必要があります。

本コラムでは、内定をもらえる履歴書の書き方を伝授します。

履歴書の基本的な注意事項

履歴書

履歴書は名前や住所、学歴や簡易的な職歴、保有資格などの事実を正確に書き、自分をオフィシャルに表す書類です。文房具店などで購入できます。

手書きでも、パソコンで作成しても、どちらでもOKですが、手書きの方が好まれる傾向にあります。希望する保育園の募集要項に、「Word・Excelできる方歓迎」とあるなど、パソコンを使う機会が多そうな園の場合は、パソコンで作成すると実力をアピールできるでしょう。

採用担当者が最初に目にする書類が履歴書です。黒色のボールペンや万年筆で丁寧に書きましょう。消せるボールペンで書くのは、郵送中や保管中に消えてしまう恐れがあるためNGです。

トメ、はね、払いなどに気をつけて丁寧に書くと、誠実さや仕事への熱意が伝わります。間違えた場合は、修正液や修正テープを使わずに書き直します。事前に下書きを用意しておくと安心です。

項目別の注意事項

履歴書の項目別に、注意すべき点を解説していきます。記入ミスがあるせいで、社会人としての基本的マナーが身についていないと判断されないよう、注意深く記入していきます。

履歴書記入例1

①提出日

履歴書を作成した日ではなく提出する日、もしくはその前日の日付を記入します。郵送する場合は、ポストに投函する日や郵便局に差し出した日を記入します。そのため、すべて書き終わってから、最後に記入した方がよいでしょう。西暦でも和暦でも構いませんが、履歴書内で統一します。

②写真

3か月以内に撮った写真を貼付します。髪型を整え、スーツを着て、清潔感・誠実さを印象付けましょう。万が一、写真が剝がれてもいいように、写真の裏には名前を記入しておきます。スピード写真でも構いませんが、撮影スタジオで撮った方が写真の質が高く、好印象を与えられます。

第一印象は大切です。写真は、テキストよりも情報量が多く、イメージが伝わりやすいもの。採用担当者によっては、履歴書の写真から人物像を読み取ることがあります。表情や服装など、細かく気を配りましょう。

③氏名

略字は使わずに、正式な漢字で書きます。振り仮名は、「ふりがな」とある場合はひらがなで、「フリガナ」の場合はカタカナで、それぞれ記入します。

④年齢

履歴書を提出する時点の満年齢を記入します。

⑤住所

都道府県から記入し、アパート・マンション名も省略せずに記入します。現住所と連絡先が異なる場合は、それぞれ記入。同じ場合は、連絡先部分に「同上」と記入します。

⑥連絡先電話番号

日中に連絡が取りやすい番号を市外局番から記入します。自宅に固定電話がない場合、携帯電話番号のみで構いません。

⑦メールアドレス

普段利用しているメールアドレスを記入します。入社書類などの送信が行われることも考えて、パソコンからも利用できるアドレスにしておくとよいでしょう。ドメイン指定で受信拒否などの設定をしている場合は、応募している保育園からの連絡が受け取れるよう、設定を見直しておきます。

履歴書記入例2

⑧学歴

1行目に「学歴」と見出しをつけます。2行目から実際の学歴を記載しますが、一般的には高校入学時から記載します。ただし、空欄が気になるのであれば、中学卒業から記載しても問題ありません。

義務教育である中学校は卒業年次のみを書き、高等学校以降は入学・卒業ともに年次を記入します。専門学校や大学は、学校名だけでなく学部や学科まで正確に記入します。入学時と卒業時で内容が重複しますが、構いません。市立、県立などの記入漏れに注意しましょう。

採用担当者は、浪人や留年等の期間もチェックします。正確な記載を心掛けてください。

⑨職歴

職歴を記入する前に「職歴」と見出しをつけ、今まで働いてきた保育園名や会社名、簡単な仕事内容を記入します。契約社員の場合は「契約社員として入社」とします。派遣保育士だった場合は、「■■派遣会社に登録、●●保育園に派遣」のように書きましょう。正社員の場合は記入不要です。

運営母体が社会福祉法人やNPO法人の場合は「入職」「退職」で、株式会社の場合は「入社」「退社」で統一します。なお、株式会社は「(株)」と省略せずに書きましょう。

期間が短くても、就業していた場合はすべて記入します。アルバイト・パートの経験であっても、保育に関するものは職歴に記入しておくとよいでしょう。「1日何時間、週何日勤務」と記載しておくと、採用担当者が経験を予測しやすいので好印象です。

複数の園を経営している保育園で異動があった場合は、異動年月と「同法人○○保育園へ異動」のように記載します。

保育業界の場合、法人名の横に「認可」「認可外」「小規模認可」など区分を記載しておいたり、担当したクラスの年次等を記入しておいたりすると、今までどのような経験を積んできたかが採用担当者に一目でわかるため、好印象を与えられます。

最後に「現在に至る」と記載し、その次の行に右寄せで「以上」と記入して終了です。

履歴書記入例3

⑩免許・資格

取得年順に記入していきます。「●年▲月 保育士資格 取得」と記入するのはもちろん、幼稚園教諭やチャイルドマインダーなど、保育園で働くにあたり役に立ちそうな資格はもらさず書き、知識があることをアピールしましょう。

資格はすべて正式名称で記載しましょう。たとえば、「自動車運転免許」ではなく「普通自動車第一種免許」と書きます。

ピアノやスポーツ、絵画、英語など、保育園のカリキュラムで役に立ちそうなスキルの資格を持っている場合、記入しておくと多彩さをアピールできます。

履歴書記入例4

⑪志望の動機、自己PR、趣味、特技など

履歴書の中で、オリジナリティを最も発揮できる場所です。内容をまとめるのに時間はかかりますが、自分の経験や強みを採用担当者にアピールしましょう。過去の経験や自分の強みは、具体的なエピソードがあると説得感が増します。履歴書を書く際に志望動機や自己PRをしっかり練っておくと、面接でも焦らずに対応できるでしょう。

志望動機は、「他の保育園ではなく、なぜこの園でなければいけないのか」「どんな力を発揮していきたいのか」を簡潔にまとめます。園のホームページに記載されている「保育理念」に目をとおし、求める人物像に自分を結び付けてまとめるとよいでしょう。

自己PRは、これまで経験して学んできたことや自分の強みが、保育園でどのように役立てられるかといった視点でアピールします。採用担当者は入社後のイメージがしやすいため、内定獲得に一歩近づけます。

文量に決まりはありませんが、記入欄の半分以上は埋めましょう。ただ、アピールしたいことが多いからといって、小さな文字でびっしり書くのはNGです。読みやすい文字サイズで、枠内に収まる文量にまとめます。書き足りなかった部分は、面接でアピールしましょう。

趣味や特技は多く書きすぎると、仕事よりも趣味を優先している人と捉えられてしまう可能性があります。保育園で役に立ちそうな趣味や特技に絞り込んで記入しておくのがオススメです。

⑫通勤時間

自宅から職場までの片道にかかる時間を記入します。

⑬扶養家族(配偶者を除く)

正確な人数を記載します。

⑭配偶者、⑮配偶者の扶養義務

いずれも当てはまる方を丸で囲みます。

⑬~⑮は健康保険料や扶養手当等にも関わる項目のため、正確に記入します。

⑯本人希望記入欄

原則は「貴社規定でお願いいたします。」と記入します。複数の職種を募集している企業の場合、「保育士(常勤)」のように希望職種を書いておきましょう。

勤務時間に制限がある場合は、事情を正確に記入したうえで、現在態勢を整えるべく努力しているなどと加筆して、仕事の意欲を示しておきましょう。また、非常勤を希望する場合、勤務時間・曜日の希望はこの欄に記入します。

保育キャリアベースを賢く活用して、転職をスムーズに

履歴書は書く項目が多くて大変ですが、内定獲得に必須の書類です。保育士転職支援のプロ・保育キャリアベースに相談すれば、志望動機や自己PRのまとめ方、履歴書の書き方のフォローなどサポートが受けられます。模擬面接も受けられるため、安心して転職活動に取り組んでいただけます。

毎日忙しく働く保育士だからこそ、保育キャリアベースを賢く活用して、転職をスムーズに進めましょう。

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