保育士採用のプロが伝授!内定をもらえる応募書類の書き方~職務経歴書編~
転職の際には、履歴書と職務経歴書の提出が求められます。履歴書は自分を「オフィシャル」に表す書類であり、職務経歴書は自分の「スキル」や「経験」を表す書類です。転職の場合、採用担当者は履歴書よりも職務経歴書を重視する傾向にあるため、内定獲得のためには力を入れて作り上げたい書類です。
この記事では、忙しい採用担当者の目に留まり、内定を獲得できる職務経歴書の書き方を解説します。
職務経歴書の基本的な注意事項
履歴書にも職歴を記載しますが、わかるのは「いつ」「どこで」働いたかのみ。どのような「業務」を担当し、どのような「経験」をしたかまではわかりません。職務経歴書は、職歴をより詳しく説明した書類であり、自分の強みを最大限にアピールできる書類です。あなたの成長度合いと業務経験をしっかり表現することが重要です。
職務経歴書には、履歴書のような決められたフォーマットはありません。おおよその形は決まっているものの、どのように表現するかは自分次第です。A4サイズの用紙で、1~2枚にまとめるようにしましょう。手書きでも構いませんが、パソコンで作成することが一般的です。
フォーマットが自由だからこそ、見やすいレイアウトを意識します。項目ごとに見出しを作る、見出しは太文字にする、職歴ごとに枠線で区切るなど、一目で大事なポイントがわかるようにすることが重要です。メリハリのあるレイアウトの職務経歴書は、あなたのデザインセンスもアピールできます。
自分の強みや経験はたくさんアピールしたくなりますが、転職の軸に沿って特に強調したいことを決め、簡潔にまとめましょう。長すぎると読みにくいですし、大事なポイントが伝わりにくくなります。採用担当者が限られた時間の中で、多くの応募書類を見ていることは忘れないようにしましょう。
簡潔にまとめるためには、書く前にキャリアの棚卸を行うことが必要です。今まで働いてきた職場、規模、担当してきた業務をすべて書き出し、どのようにまとめるのが最も効果的かを考えます。
職歴のまとめ方は、主に以下の3種類です。自分に合った形式を選んで作成してみてください。
●編年体形式
時系列で古い順から記載していきます。最も一般的で、転職回数が少なく、職務の内容が一貫している方にオススメです。
●逆編年体形式
直近から古い方へ遡っていく形式です。直近の職場での経験が長い方にオススメです。
●キャリア形式
業務内容ごとに職務経歴をまとめて記載します。主任保育士などの役職についている方や、異業種も含めて転職が多い方にオススメです。
項目別の注意事項
一般的な職務経歴書で記載される項目別に、注意すべき点を紹介します。
①日付・タイトル・氏名
日付は提出日を記載します。面接に持参する場合は面接日、郵送ならばポストに投函する日です。西暦でも和暦でも構いませんが、履歴書に合わせておきます。
タイトルは「職務経歴書」とし、少し大きめで太めのフォントにするなど、本文との違いをはっきりさせましょう。1行下に右詰めで、自分の名前をフルネームで記載します。
②職務要約
経験してきた仕事内容を簡潔に記載します。今までの職務のあらすじといえば、イメージしやすいでしょうか。2社以上の経験がある場合は、保育園ごとにまとめて記載します。3社以上になる場合は、保育士経験を要約します。
文字量の目安は200文字程度です。転職回数が多くてすべての職場を記入できない場合、詳細な説明は職務概要に譲って、職務要約では重要なポイントに絞って書きます。
③職務概要
職務経歴書のメインともいえる場所です。これまでに担当した業務をすべて記載してください。所属した保育園名だけでなく、園の定員数、年齢ごとの内訳、認可・認可外といった区分なども記載します。保育園の規模がわかることで、どのような経験を積んできたかが伝わりやすくなります。保育園名は省略せず、正式名称を記入しましょう。
次に、実際に担当した業務をわかりやすく書いていきます。雇用形態(正社員、非常勤、パート、アルバイトなど)や役職(主任、担任保育士、フリー保育士、保育補助など)も記載することで、採用担当者は具体的な経験をイメージしやすくなるでしょう。働いていた期間は●年●か月のように、月単位で記入します。
見出しを付ける、箇条書きを使うなど、見た目にもわかりやすく、簡潔にまとめることを意識しましょう。
保育士の場合、営業職のように「前年比30%アップ」のような数値で成果を表すことは困難です。どのような姿勢で取り組んだか、どのような点に力を入れたのかといったプロセスを重視してアピールします。具体的なエピソードを交えると、説得力が増します。
退職理由を必ずしも書く必要はありません。もし書く場合、不満点を挙げるのはNGです。自分の成長のためといったポジティブな言葉で表現し、前向きさをアピールしましょう。
④保有資格
保育士資格や幼稚園教諭免許の取得年月日のほか、保育の仕事に役立ちそうな免許・資格と取得年月日を、取得した順に記載します。履歴書に書ききれなかった資格やスキルがあれば、ここに記入します。
⑤PCスキル
WordやExcel、PowerPointといったパソコンの操作スキルや資格を持っていれば、記載しておきましょう。最近は、手書きの連絡帳だけではなく、アプリに入力するケースも増えています。保育園の説明会などでPowerPointを使うことも増えているため、タイピングスキルや基本的なパソコンスキルがあると重宝されます。
⑥自己PR
これまでに得た経験や個性、長所をアピールする場所です。履歴書に記載した内容をより具体的にし、保育に対する熱意やスキルをアピールしましょう。
自分の強みを活かして、どのように貢献できるのか、どのような場面で力が発揮できるのかといった、入社後の自分をイメージした内容でまとめると好印象です。募集要項に書かれている「求める人物像」や「園の保育理念」にからめてまとめられると、採用担当者の期待値が高まります。
長すぎると、忙しい採用担当者が読み切れないため、300~400文字程度でまとめます。さらに伝えたいことがあれば、面接の際に伝えましょう。
内定獲得のため、保育士転職支援のプロ「保育キャリアベース」の力を借りよう
どのように職務経歴をまとめたら伝わりやすいかは、なかなか自分一人では判断できません。さまざまな人の職務経歴書作成をサポートし、転職を成功させてきたプロの力を借りて、スムーズな内定獲得を目指しましょう。
保育キャリアベースでは、経験豊富なキャリアアドバイザーが、あなたにインタビューをしながら職務経歴書作成のお手伝いをします。どの点をアピールしたら強みが伝わるか、どのように書いたら採用担当者の目に留まるかといった細かなところまで、丁寧にサポート!安心してお任せください。
興味をもったら、まずは保育キャリアベースにご相談ください。